電車の中やホームで、信号待ちで、
そして、部屋でくつろいでいるときに、
スマホをどのような姿勢で見ていますか?
胸の下あたりにスマホがあって、下を向いた状態で見ているかたがほとんどだと思います。
スマホを見ているときは、無表情になっていることが多いです。
表情の筋肉が使われないまま、重力が掛かるため、二重あごになりやすくなる…
そのことについては、わりと知られるようになってきていますね。
ですが、アゴのラインや口元にだけ変化が生じるわけではありません。
表情を作るためのさまざまな筋肉は、それぞれ独立して動いていますが、
顔の皮膚のすぐ下に、それらの筋肉と脂肪を包む『表情性筋膜(SMAS:スマス)』があり、顔全体を覆っているのです。
そのため、下を向いた状態が長時間続くと、頬・目元・まぶた・おでこ、全ての筋肉が下へと引っ張られてしまうのです。
若い人でも、1時間スマホを下向きで見てもらった後、顔の筋肉を測定すると、
頬の体積が減り、アゴ下から首にかけての体積が約4%増加したことが認められたケースもあるそうです。
日常の中で、なるべく下を向かない生活を2週間心掛けたところ、改善傾向が見られました。
フェイストレーニングでしっかりと引き上げる筋肉を付けることは、もちろん大切です。
でも、せっかくついた筋肉の妨げにならないようにするために、必要なとき以外は下を向かないようにしましょう。
ほかにも、髪の毛をブラッシングするときに、
こめかみの辺りから頭の上部に向かって、頭皮を引き上げるようにブラッシングするのも、表情性筋膜を持ち上げるには有効ですよ。
頭皮をつよく擦り過ぎないように気をつけて、ゆっくりとブラッシングしてください。
※下向きスマホは「ポッコリお腹」と「猫背」の原因にもなります。
正面で見るようにしましょうね。
IZATO整体院
村瀬 美幸