後から発症する熱中症と、後遺症

updated: 2025年6月14日

梅雨入りして、湿気が増えてきましたね。

満員電車の中で、気分が悪くなったりしていませんか?

・・・貧血でなく、熱中症を起こしているのかもしれませんよ。

湿気が多くなると、暑くて汗をかいても蒸発しづらくなるので、
体内にこもった熱を逃がしにくくなっているのです。【梅雨型熱中症】
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満員電車に限らず、エアコンがよく効いていない室内で過ごすのも注意が必要ですし、
屋外にいる時でも、湿度が高いと汗をかきづらいので、熱中症を起こしやすいのです。

少し休めば落ち着くから、と症状を軽く考えていると、
知らず知らずのうちに、身体のダメージが蓄積していることがあります。

その結果、何度も熱中症を繰り返すことに。

熱中症のダメージは、脳の神経細胞にも影響を及ぼします。

集中力・記憶力・認知能力の低下や、脳に霧がかかったような状態(ブレインフォグ)、
今まで覚えていてスラスラと喋れていたことが、言葉として出てきにくくなる言語障害など。

このような後遺症に悩まされることがあるのです。
(回復には、最低3週間はかかります)

また、日中、暑い環境にいたときは何ともなかったけれど、
6~10時間後に、めまい・だるさ・吐き気などの熱中症の症状が出るケースも増えています。【時間差熱中症】

夜や翌朝に体調不良を起こしたので受診したら熱中症だった、ということが約1/3を占めているそうですよ。【夜間熱中症】

【時間差熱中症の対策】
・帰宅直後、部屋のクーラーの設定温度をいつもより低めにして、短時間で身体を冷やす

・冷水や経口補水液500mlを、30分くらいの時間をかけてゆっくり飲む
 (一気に飲むと、利尿作用が働き、塩分が排出されてしまうため逆効果に)

・ミネラルや抗酸化作用がある夏野菜(トマト、キュウリ、ナスなど)を食べる

【夜間熱中症の対策】
・寝る前にも水分補給をする
 (寝ている間も、コップ2~3杯の汗をかくためです)

・エアコンを朝までつけっぱなしにする
 (室温が25度を下回らず、28度以上にならない温度に設定する)

まず、熱中症を起こしにくくすることも大切です。
 ・睡眠をしっかりととる
 ・朝ご飯を食べる(具だくさん味噌汁やお茶漬けなど、食べやすく胃に負担がかからないもの)
 ・水分をこまめに摂る
 ・ゆったりとした服装にする

梅雨と、これから訪れる夏の暑さに負けないように、体調を整えて対策しましょうね。

IZATO整体院
村瀬 美幸

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