月経前症候群を栄養面から改善させる方法⑨

updated: 2024年3月25日

次は、【腸内環境を整える】 ことと、【肝機能を高める】 ことです。

この2つは密接に関係しています。

「小腸で吸収された栄養素」は、門脈という静脈を通って、肝臓に運ばれていき、

エネルギーへの変換や貯蔵・合成・分解・解毒・排泄と、さまざまな活動に使われるからです。

そのため、肝機能を高めるためには、まず腸内環境を整える必要があります。

【腸内環境を整える】
腸には、『迷走神経』 という末梢神経が組み込まれていて、脳と常に情報を伝達しあっています。

ほかにも、
 ・セロトニン(幸せホルモン)の90%を作る
 ・免疫細胞の70%を宿す
 ・骨密度の低下(骨粗しょう症)を抑制する

など、内分泌系・免疫系とも深く関わるのです。

●良く噛んで食べる・・・(分子を細かくすることが大切!)
  噛んで飲み込んだものは、胃で消化されます。
  ただし、胃での消化時間は、平均で3時間ほど…

  時間が来れば、胃の出口(幽門)が開き、胆のうから出る胆汁と混ざりながら、
  十二指腸・小腸へと流れていき、溶かされた食べ物から栄養素が吸収されます。

  しっかりとかみ砕いていなければ、溶けきらないまま小腸へ送られることになるのです。

  栄養素が吸収できない形のままの食べ物は、腸にとっては異物でしかありません。

  分解のために負担がかかり、余分なミネラル類や酵素を消費します。
  異物と判断されれば、リンパ球が集まり、攻撃を開始するため、炎症が起こります。

  一口30回…は、ダイエット目的だけでなく、身体にとって大切なことなのです。
  (形状によっては、もっと噛んでも良いくらいです)

●ゆっくりと食べる、が、ながら食べをしない
  食べ物を口にして噛む行為が始まることで、胃は消化の準備を整え始めます。

  でも、早食いをすると、胃の準備が整わないうちに、食べ物が胃に到達します。
  胃への負担となるので、ゆっくり食べることが必要なのです。

  また、ダラダラと食べ続けると、内臓はずっと働き続けなければいけません。
  食べる時間の間隔を開けて、メリハリをつけるようにしましょう。
  内臓を休憩させてあげてください。
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●発酵食品を摂る・・・(善玉菌を増やす効果がある)
納豆、味噌、漬物、キムチ、甘酒などを積極的に摂るようにしてください。

ヨーグルトやチーズなどの乳製品は、日本人の腸に合わない場合が多く、負担が掛かります。

※漬物の中でも、『ぬか漬け』 にふくまれる 『酪酸菌』 は、
  乳製品の 『乳酸』 を、日本人が消化・吸収しやすい 『酪酸』 に変えてくれますよ。

●食物繊維を摂る・・・(便秘予防)
古くなったホルモンは、便に混ざって一緒に排出されています。

しかし、便秘だと、排出がされず…腸に留まっているうちに、再吸収されてしまうのです。
古いホルモンでは働きが十分に出来ないため、生理の乱れに繋がっていきます。

根菜類、キノコ類、海藻類、豆類、もち麦などを摂り、お通じの良い状態を保つようにしてください。

※SIBO(小腸内細菌異常増殖症)のかたは、
原因となっている発酵食品・食物繊維を摂り過ぎないほうがいいです。
 ・お腹が張って苦しい
 ・ゲップがよく出る
 ・胃酸が逆流する
 ・頭がボーっとして集中力が低下する
 ・慢性的なだるさがある
 ・便秘や下痢になる
このような症状が出る場合は、どの食品を食べたときになるのかを特定し、
その食品は避けるようにした方が良いです。
(ちなみに、私は、サツマイモと小豆がダメでした・・・)

●ストレスが掛かるのを避ける
腸は、ストレスを受けたときに、意識でストレスと感じるよりも早く、真っ先に感じとる所です。

消化・吸収が上手くいかなくなるだけでなく、張り巡らされた『迷走神経』にも、影響を与えてしまいます。
リラックスできる時間を作るようにしたりして、気分転換をはかるようにしてください。

●冷やさない
内臓は、一定の温度を保っており、働ける環境を作っています。
冷たい物の食べ過ぎ・飲み過ぎは、腸の動きを鈍らせてしまうことに…

飲み物であれば、常温もしくは温かい状態で飲む、
生姜などの身体を内側から温めてくれる食べ物を摂り入れるなど、工夫をしましょう。

●姿勢を良くする
●運動をする
猫背な姿勢でいると、内臓が下垂してまい、圧迫されます。
腹圧の低下が原因で、便秘がちにもなります。

姿勢を出さすようにして、適度な運動をし、体幹の筋肉をしっかりと作るようにしましょう。

IZATO整体院
村瀬 美幸

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