月経前症候群を栄養から改善させる方法③

updated: 2023年11月23日

まずは、『栄養素』について、お話しします。
(どのくらいカロリーを摂取していたか、ではなく、食べ物から摂り入れた『栄養素の量』について、です)

月経のある女性は、排卵後から生理が始まるまでの期間は、『栄養素不足』に陥るかたが多いのです。

これは、女性ホルモンが関係しています。

月経に関連する女性ホルモンは、いろいろ種類があるのですが、
代表的なのは、エストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)です。

【エストロゲン(卵胞ホルモン)】・・・妊娠の準備をするホルモン
 排卵をうながし、子宮内膜を厚くして、受精卵を受け止めれるようにする。

【プロゲステロン(黄体ホルモン)】・・・妊娠を応援するホルモン
 受精卵が着床した場合にそなえて、子宮内膜に『栄養素』を届ける。

この『栄養素を届ける働き』によって、排卵後、身体の中の栄養素はどんどん子宮内膜へと送られます。

そうなると、『身体は栄養素不足』になっていきます。

身体には、生命活動を維持していくために、最低限必要な『栄養素のボーダーライン』があります。

排卵後、子宮内膜に栄養素が送られ続けた結果、このボーダーラインを下回ってしまったときに、さまざまな不調が起こってくるのです。

もともと、身体に蓄えられている栄養素が十分であれば、生理直前までボーダーラインを上回るので、生理前不調はほとんど起こりません。

※骨盤の歪みがある場合や、ホルモンバランスの激しい乱れ、子宮筋腫・子宮内膜症の有無にもよります

でも、食生活が乱れていて、栄養素が十分でなかったら?

排卵直後から、一気にボーダーラインを下回ることになるため、生理が始まるまで不調が続くことになります。

また、生理が始まっても、すぐには回復しないため、生理中も不調が続くことにもなります。

いつ頃から不調が始まるのか、不調の程度はどのくらいなのか、生理が始まれば楽になるのか…
個人差が出るのは、ここに原因があるのですね。

食生活の乱れを改善し、身体に十分な栄養素を蓄えることの出来る食事をとるように心掛けることが大切なのです。

IZATO整体院
村瀬 美幸

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