スマホの使いすぎで脳に異常をきたす人が増えていると医師や研究者たちの間で指摘されています。
スマホを寝る前にすると、交感神経が活発になり眠れなくなってしまう可能性があります。
うちの患者さまの中にも睡眠時間が6時間以下、中には3.4時間しか寝ない人が増えています。
よく聞くと、寝る時間がないのではなく、眠れない、寝付けないという方が多いのです。
眠れないので、さらにスマホを触ってしまい
悪循環で不眠症になるのですね。
スマホ脳疲労には他にも様々な弊害があります。
リスク1
集中力や能力の低下
東北の小学校の調査でスマホを持っていない児童と1日1時間以内に抑えている
子供を調査しました。
その結果、子供達の多くは平均点より高い成績を収めたといいます。
一方1時間以上使用していた子供は睡眠時間を確保し、長時間勉強していても
やはり平均点より低い傾向がみられたそうです。
またスマホを置く位置も依存に深く関わっています。
●別室に置く
●ポケットやバックに入れる
●机の上に置く
アメリカの心理学者による研究による実験で記憶力、集中力、数学などの問題を解かせたところ
平均点がかなり高かったのは別室にスマホを置くでした。
ポケットやバックに入れる、机の上に置くは前者がわずかに高いという結果になりました。
リスク2
視力低下
スマホやパソコン、ゲーム器などで近くを見る作業が長くことを近業といい
視力低下促進になる恐れがあります。
リスク3
睡眠障害やうつなど心身の不調
眼からの直接的な要因と脳の疲労の二つの問題があります。
●眼からの問題
ブルーライトが眼精疲労や頭痛を引き起こす
メラトニンを大幅に抑えるため睡眠障害に陥る
●脳の疲労の問題
スマホから得られる情報量の多さで脳が疲労します。
SNSなどでいいねがつくことで得られるドーパミン効果によって
依存症になってしまう危険があります。
スマホはいまや欠かせない時代です。
しかし依存してしまって生活に支障が出るのは辛いですよね。
記憶や集中力は脳を使うことだけでは機能しません。
ぼーっとして何もしない時間が
脳を休ませ、回復させることが出来るのです。
次回は実際にどうしたらスマホと上手く付き合っていけるのかを
お話しいたします。