冬におこる皮膚のかゆみ

updated: 2020年11月7日

寒い季節になると手足や背中がカサカサしてかゆくなる。この症状を訴える人が増えているようです。

乾燥によって肌(角質層)の潤いが無くなるのが原因だと言われています。

肌の表面は、脂質と汗で出来た皮脂膜で覆われています。

その下にあり、皮膚の一番外側部分になるのが角質層。

わずかの隙間に13~15層の角質細胞がレンガのように層状に重なり、角質細胞間脂質がセメントのようにその隙間を埋めて角質層を形成しています。

ラップ程の薄さしかない層ですが、2つの重要なバリヤ機能を持ちます。

ひとつは体外からの細菌の侵入や化学物質・紫外線などの刺激を防ぐこと。もうひとつが体内からの水分の蒸発を防ぎ、皮膚の水分含有量を適度に保つ(保湿)ことです。
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角質細胞には、水分を蓄える「天然保湿因子(NMF)」があり、角質細胞間脂質の「セラミド」には水分を吸着する作用があります。これらと、角質層の水分が逃げないようクリームの役割を果たす皮脂膜が、肌をみずみずしく保つ三大保湿因子なのです。

この三大保湿因子にとって、冬の空気の冷たさ・乾燥が大敵になります。

汗をかきにくい冬場は皮脂膜が薄くなり、角質層の水分が逃げやすい状態になります。

水分が蒸発し続けると、普段は角質層のずっと奥にある知覚神経が角質層のすぐ下まで伸びてきてしまい、本数も増えます。

そうなると、布団に入って身体が温まる・衣類が肌に触れるなどのわずかな刺激でも神経が過剰に反応してしまいます。これがかゆみとなるのです。

参考資料:朝日新聞 be 元気のひけつ

大阪市浪速区難波 顔歪み矯正IZATO整体院

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