朝は食欲がない、無理に食べるとしんどいから…
晩遅くなったし、野菜やたんぱく質は食べたから…
そういう理由で、炭水化物を抜いていたりしませんか?
前回、脂肪を燃焼するために必要なことでも、炭水化物をとることをお伝えしました。
【理由】
消化された食べ物の栄養素は、眠っている間に小腸から吸収され、身体の修復に使われます。
ですが、栄養素はそのままでは使えません。
酵素を使って、修復に使いやすい形に変換していくのですが…
酵素の使用・変換には、エネルギーが必要になります。
そのエネルギーの元となるものが、糖質(炭水化物)なのです。
糖質は、肝臓に蓄えられ、眠っている間に徐々に使われていきます。
そして、朝を迎えるころには肝臓のタンクは空っぽとなるのです。
●晩の炭水化物を抜いたら?●
せっかく摂った栄養素は、糖質が一緒に入ってこなかったことで使えなくなり、身体の修復は不十分になります。
肝臓の糖質タンクも、昼摂った後に使用していってるので、わずかな残りしかありません。
睡眠も、エネルギーを消費します。
結果、糖質が足りなくなり、身体は低血糖状態となってしまいます。
そのまま眠り続けると命の危険があるため、身体を守ろうとして、なんとか起こそうとする…
そのため、夜中に突然目が覚めたり、悪夢にうなされたりするなどして、眠りが浅くなるのです。
●晩は食べたとしても、朝を食べなかったら?●
眠っている間に空になった肝臓のタンクに、新しい糖質が入ってこないのに活動しようとしている。
その状態では危ないので、身体は別のところから糖を作りだし、使おうとします。
その場所が筋肉です。
筋肉がやせ細ると、熱を生み出す力が弱まるため、身体は冷えを感じやすくなります。
基礎代謝も落ちます。
また、筋肉には水分を溜め込む役割もあるので、身体の水分量も減ることになります。
脱水症状を起こしやすくなったり、足がつる(こむら返り)のも起こりやすくなるのです。
●朝食抜きで昼食をとったら?●
身体の内部は、飢餓状態に陥っていることになります。
反動で、食欲スイッチが入ってドカ食いをしやすくなりますし、
次に同じ状態になったときに備えて、必要以上に脂肪に変えて蓄えようとするのです。
血糖値は急上昇と急降下を起こすので、急激な眠気に襲われることにもなります。
いい事なんて一つもないですよね。
IZATO整体院
村瀬 美幸