深部体温のはかり方

updated: 2020年11月5日

普段、体温を測るときは腋の下で計測する腋窩温を目安にしますが、大切なのは体の中心部の温度「深部体温(直腸温)」です。

人間は深部体温が大きく変化しないように優れた体温調整システムを持っています。

寒さにさらされると皮膚の血管を収縮して、体内から熱が放出されるのを防ぎます。

さらに寒さが増すと、体内で熱の生産量を増やして深部体温を維持します。

一般の人の場合、安静時の深部体温は36.5~37.5度だと言われます。

深部体温が正常であれば、腋窩温が35度台であっても問題ないそうです。

深部体温の計測は腋窩でも可能です。

体を安静な状態にして、体温計の使用方法を守った状態で脇の下に挟み込んで10分以上測定すると、深部体温の指標として正確な値が得られます。

【体温計の正しい使用方法】

体温計を脇のくぼみの中央に斜め下から上半身に対して30度くらいになるように差し込んで、計測している腕の手の平を上向きにします。

真下・真横・斜め上から差し込んでも正確には測れません。

また、体温は一日のうちでも変動します。起床後・昼食前・夕方・寝る前の4回計測し、時間帯ごとの平熱を把握することが理想です。

コメントは受け付けていません。