腸内環境は心にも影響を与えます

updated: 2023年3月17日

腸内環境が乱れることで、さまざまな影響があります。

栄養の吸収であったり、免疫にかかわることであったり、

これらは割と広く知られるようになりましたが、

心(精神面)や、長期的な健康にも、大きく影響を及ぼしていることはご存知でしょうか?

それは、腸が他の内臓とは違った、独自の神経系を持っているからなのです。

腸は、脳からの信号を待たずに、「消化」の判断を行うことが出来る唯一の臓器です。

日本人の小腸の長さは、平均すると6~7メートル。
広げるとテニスコート一面分にもなります。

image
この腸内には、1兆個の『腸内細菌』が存在することは知られています。

実は、同時に、約1億個もの『脳細胞』が存在しているのです。

この数は、脊髄や末梢神経系よりも多いです。

また、腸には『迷走神経』という神経が埋め込まれています。

この神経繊維の最大90%が、腸から脳へ、情報を運んでいることが明らかになっているのです。

 〈迷走神経〉
  自律神経の、副交感神経と深く関わる。
  頚部から胸部、腹部の内臓や心臓や血管などを支配し、
  主に、咳や嚥下や発声、消化器官のぜん動運動に関係する働きをする。

  迷走神経が刺激されることによって、自律神経のバランスが崩れて、
  一時的に心拍数が減る、血圧が下がるなどの症状を「迷走神経反射」という。

他にも、
 ●セロトニン(幸せホルモン)の90%を作る
 ●免疫細胞の70%を宿す
 ●骨密度の低下(骨粗しょう症)を抑制する

このような役割があるのです。

実験では、チューブを通して腸に食事を与え、被験者が何を食べているのかを理解していない状態であっても、気分に影響を与えることも確認されています。

 脂   肪→脳の伝達物質であるドーパミン放出の引き金となり、幸福感や喜びを増加
 炭水化物→幸せ神経伝達物質である、セロトニンの放出を刺激

これだけ大切な役割をもつ腸が、偏った食生活や暴飲暴食、薬や抗生物質の乱用によって、腸内環境が乱されたら・・・
体調だけでなく、気分もめちゃくちゃになってしまいますよね。

 ※腸内には、脳と同じ麻薬物質受容体があります。 簡単に依存症になるのです。

腸内環境を保つ食生活、十分な睡眠時間をとること、
そしてストレスが掛からないように意識しましょう。

IZATO整体院
村瀬 美幸

コメントは受け付けていません。